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「郷土芸能STREAM」は、公益社団法人 全日本郷土芸能協会が主催している講演イベントです。各地の祭りや芸能をテーマに、映像などを上映しながらトークを繰り広げるもので、奇数月第2水曜日の19時より東京六本木の会場にて開催されています。
2018年3月14日の「郷土芸能STREAM」には、伝統芸能の道具ラボの田村がゲスト出演をさせていただきました。
歌舞伎の床山の仕事の映像を解説したり、これまで道具ラボが復元してきた道具について、それから同月18日に開催予定の多摩動物公園のイベント「動物園×伝統芸能×自然保護NGO 日本の伝統文化のなかに生きる動物たち」の内容にも触れながら、伝統芸能の道具を軸に映像や写真を使って、お話しました。
参加者のみなさんには、歌舞伎の女方の髪を彩る「鹿の子」の実物も手にとってごらんいただきました。これは、道具ラボで復元させた第一号の道具です。長い布を、みなさんが順繰りにじっくり見てくださっている様子は、なかなかよい光景でした!
参加者のみなさんにも、自己紹介をしていただきましたが、地芝居の演者、鹿の写真家、「三匹獅子」を追いかけている方、芸能の道具に興味のある方、文化財関係の方など、とてもユニークでした。お越しくださったみなさま、ありがとうございました。
第41回 ふるさとの祭りや芸能の映像トークライブ
【郷土芸能STREAMビデオライブ】
伝統芸能に道具あり
~「伝統芸能の道具ラボ」の取り組み~
■日時:平成30(2018)年3月14日(水) 19:00~21:00 映像&道具拝見&道具トーク
■会場:(公社)全日本郷土芸能協会事務所 (東京都港区六本木4-3-6 三河台ハイツ206)
■プレゼンター:伝統芸能の道具ラボ 主宰 田村民子
■内容:
伝統芸能の世界には、一般の道具とはひと味もふた味も異なる、特殊な「道具」がたくさん存在します。歌舞伎の刀やキセル、和傘、下駄、能の扇や能面、獅子舞の獅子頭など…。これらの道具には、長い年月をかけて蓄積されてきた知恵と技がぎっしり詰まっていて、非常に魅力的です。しかし、それらの「道具」のなかには、製作する職人の高齢化や経済性の問題などから危機的な状況に陥っているものもあります。
今回は、大歌舞伎の舞台を構成する道具を中心に、その現場のお仕事ぶりを映像や写真を使って紹介するとともに、作れなくなってしまった道具を道具ラボで復元させた事例や現在進行中の復元プロジェクトについて、お話します。
また、3月18日(日)に開催予定の多摩動物公園でのイベント「動物園×伝統芸能×自然保護NGO 日本の伝統文化のなかに生きる動物たち」をより楽しんでいただくためのプレトークとして、イベントに出演する東京鹿踊代表の小岩秀太郎氏とともに、鹿踊の道具についても対話します。
■参加費(資料代): 全郷芸会員:¥500/一般:¥1,000 ※当日支払
■主催:(公社)全日本郷土芸能協会 ℡03-6434-9434 Fax03-6434-9435 info@jfpaa.jp
当日の講演の映像がユーチューブにアップされています。それぞれ約30分。
前編 https://www.youtube.com/watch?v=r4LglN0UJY4&feature=youtu.be
後編 https://www.youtube.com/watch?v=nd9NVOhjGcQ&feature=youtu.be
Tags:
講演