普及活動
Vol. 42

(42)2026年3月 イベント「おしゃべりな能楽堂」登壇

おしゃべりな能楽堂

26/04/16 UP

2025年度から始まった「江戸東京伝統芸能祭」の能楽イベント「おしゃべりな能楽堂」に登壇しました。会場は、神楽坂の矢来能楽堂。桜にまつわるお能について、能楽師の観世喜正先生、落語家の三遊亭遊かりさんと一緒に楽しくおしゃべりしました。
*このイベントでは、きこえない・きこえにくい方にもご一緒にお楽しみいただけるように鑑賞サポートも行われました。
 (手話通訳、補聴援助システム(Auracast)、日本語字幕)


イベント当日は、桜が満開。開場前から、たくさんのお客様が行列してお待ちくださいました。
能楽堂のなかには、面や装束、扇などの小道具が展示され、ガイドによる解説が随時行われました。ふだんは入れない舞台裏も開放され、毛氈を敷いた本舞台を大勢のお客様が歩いて体験されていました。
13時からはトークイベントが行われ、田村もゲストとして登壇しました。書生さんがこの日のために作ってくださった桜の作り物や、桜の図案の能装束、扇などをお客様に見ていただきながら、道具の解説なども行いました。最後に観世喜正先生が「嵐山」の仕舞を舞ってくださったのですが、あまりの迫力に終わった後、一瞬、場内が静まりかえるほど。その直後に割れんばかりの大きな拍手が起きました。
当日は、きこえない・きこえにくい方に向けての手厚い補助サポートもあり、初めて能楽堂へ起こしになった方もいらっしゃったようです。
これをきっかけに、能に親しむ人が増えてくれたらうれしいです。

実は、解説がお上手な能楽師さんと落語家さんがいれば充分!と思っていたのですが、企画のみなさんが「道具を作る現場のこともぜひ伝えてほしい」と熱心におっしゃったので、私も出させていただくことにしました。
ものをつくる現場をめぐると、いつも新鮮な発見がたくさんあります。芸能の道具ならではの工夫も随所に。原材料調達や後継者に課題が多く、これからが心配なところもあります。人前に出るのは、得意ではありませんが、取材をして現状を教えてもらった者の責任もありますので、できる限りお伝えしていきたいと思っています。

余談ですが、当日の写真を歌舞伎衣裳さんに見てもらったら、三者の役割が着るもので表されていておもしろいとのこと。芝居目線。私の着物は「上品だけど、愛嬌あるある」との評(笑)。訪問着だとちょっと固いかなーといろいろ悩んで選んだ着物でした。


当日の様子を伝えるライブレポートは、こちら。

https://edotokyo-dentogeinosai.jp/column/oshaberinanogakudo_livereport202604/


このイベントに関連して能装束のコラムを執筆しました。
「精緻な手仕事から生み出される、能の装束」
https://edotokyo-dentogeinosai.jp/column/nohcostume/


「おしゃべりな能楽堂」
2026年3月28日(土)13:00-13:30
矢来能楽堂(東京都新宿区矢来町60)
司会:落語家・三遊亭遊かり
ゲスト:能楽師・観世喜正、田村民子(伝統芸能の道具ラボ)
無料 *事前申し込み不要
主催 :東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団、江戸東京伝統芸能祭実行委員会
https://edotokyo-dentogeinosai.jp/program/chatter-nohtheater/








江戸東京伝統芸能祭とは
https://edotokyo-dentogeinosai.jp/about/

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