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16/02/26 UP

伊勢丹新宿本店のイベント「伝統芸能 Art Labo」商品のご紹介

【藤浪小道具 株式会社】
創業明治5年、歌舞伎の小道具のほぼ全てを扱っており、歌舞伎の世界では小道具といえば「藤浪」をさす。社内に製作の部署があり、金工、木工、塗師、竹芸などさまざまな職人が連携して道具を製作している。

★実物展示:歌舞伎の小道具
歌舞伎の小道具とは、家具や掛け軸などの室内装飾品、茶碗や箸などの食器類、御所車などの乗物、衣裳とかつらを除いた俳優が身につけるもの(刀やキセル、莨入れ、下駄、筥迫など)などをさす。

根付けキーホルダー
歌舞伎に登場する小道具をモチーフにしたもので、藤浪小道具の製作担当者の手作り。『仮名手本忠臣蔵』に登場する猪、『矢の根』の鏑矢、『妹背山婦女庭訓』の苧環(舞台で使用した小道具の残り糸を使用)。

縮緬緋縅鎧ミニチュア・栴檀
歌舞伎の舞台で使用する鎧(よろい)のミニチュア。「栴檀(せんだん)」は大鎧の右胸につけるもので、商品はそのミニチュア。いずれも藤浪小道具で鎧を製作する担当者が手作業で仕上げている。

縞財布
歌舞伎にもよく登場する縞財布とほぼ同じスタイルで作られており、藤浪小道具の縫製担当者が1点ずつ手作りしたもの。
蜘蛛の糸〔歌舞伎〕
細いテープ状の紙が無数に内包されており、投げると飛び散るしかけ。

【株式会社 檜書店】
江戸時代初期より、能で使う謡本を発行。能の扇や稽古用品なども扱う。謡本は、和綴じで作られた冊子で、能の教科書のようなもの。せりふなどの言葉と旋律を示す符号などが書かれている。

桐の宝石箱
富山能楽堂など数々の能楽堂の鏡板(松の図案)を描いている日本画家の瀧川虹風が絵を担当。全て本人による手描きで、図案は「松風」「西王母」など能の演目にちなんでいる。桐箱は九州の職人による手作り。

桐見台
見台とは、能の謡本や三味線の譜面などを置くための台。九州の桐箱職人による手作りで、釘やねじなどを一切使用しない伝統的な製法。桐製で軽く、組み立て式なので、持ち運びや収納に優れている。

蜘蛛の巣〔能〕
細いテープ状の紙が無数に内包されており、投げると飛び散るしかけ。京都と茨城の職人による手作りで、飛び出る糸の量の違いによって価格が異なる。海外アーティストのビョークなども使用。

【かざり工芸三浦 三浦孝之】
金属製のかんざしは、一般には「錺(かざり)かんざし」、歌舞伎では「平打ち」と呼ばれる。歌舞伎の女方は、家紋の入った平打ちを使う。孝之は錺職人の4代目。現代の女性が使いやすい商品も多く創作している。

銀製錺かんざし
銀板から糸ノコで切り出して製作。手磨きで仕上げた銀本来の艶色が特徴。
銀製平打ち
日本髪に使う「平打ち」を現代のまとめ髪に挿せるよう、小ぶりにアレンジしたかんざし。

【大野屋總本店】
歌舞伎俳優や能役者、舞踊家にも愛用者が多い老舗の足袋店。大野屋總本店の足袋の特徴は、底の幅が細く、上をふわっと包み込むような形。隈取柄の足袋は、今回のイベント用に特別製作した新作。

【株式会社 石山染交】
歌舞伎や舞踊などの舞台衣裳や法衣、装束、半纏など特殊な衣裳を手がける専門の工房。染めや刺繍、友禅などさまざまな技能者が集まり、絢爛豪華な衣裳をつくりあげている。

江戸かたばみBAGS
歌舞伎の演目『暫(しばらく)』の衣裳の布地で作られたオリジナル品。この布は、織り手が途絶えていたため、滋賀県浜紬で復刻した貴重なもの。持ち手部分は、帯締めをアレンジした紐を使用している。

【筥迫工房 山崎ヒロミ】
歌舞伎で使う小道具の「筥迫(はこせこ)」を作る職人。昔ながらの「貼り込み」の技術を独自に研究し、途絶えかけている古い型の日本刺繍の筥迫を再現するなど、意欲的に製作に取り組んでいる。

筥迫(はこせこ)
江戸時代中期以降、「打ち掛け」に合わせて発展した装身具。打ち掛けを着用できる地位の女性が用いたことから、贅を尽くした筥迫が作られた。歌舞伎では『仮名手本忠臣蔵』のおかるなどが小道具として筥迫を持つ。

定家文庫
武家女性や裕福な女性が化粧道具などを入れて使用していた。大正期には婚礼用の袋物として用いられ、共布で作られたお揃いの小物を作り納めた。手間のかかる「貼り込み」という技法によって作られている。
【京都絞り工芸館】
「絞り染め」のメーカーである吉岡甚商店が運営する美術館。多種多様な絞り染めの技術を後世に伝える活動を行っている。歌舞伎の女方の髪に飾る「鹿の子」と呼ばれる絞り染めの布地の復元も手掛けた。

金彩ショール
丹後縮緬のシルク生地に「一目絞り」、「針疋田絞り」を施し、金彩加工で仕上げた品。
本疋田ショール
シルク生地に貴重な「本疋田絞り」を施した品。両品ともに、房はシルクの手組み、裏地もシルク。

【株式会社 三善】
舞台用化粧品の専門メーカー。歌舞伎をはじめ、演劇、映画、TV、舞踊、オペラ、バレエなど、舞台人に広く愛用されている。メイクアップ技術の講座も開講。刷毛や筆は、一般の化粧道具としても使用が可能。

歌舞伎で使われる化粧道具
歌舞伎俳優に愛用されている品は、牡丹刷毛、義太夫刷毛(顔に残った白粉の水分を取る)、板刷毛、長柄板刷毛(白粉を顔や手足に塗る際に使用)、歌舞伎筆(口紅用)、粧漆器。

【柏屋江口】
江戸時代から代々、組紐や房を作り続けており、歌舞伎や能楽の衣裳や道具に付随する組紐や房を手がけている。芸能では太さや長さ、色など特殊なものが多い。一般の組紐とは異なる特殊な技術も多くもっている。

梵天の小物入れ
フワフワした飾りは、房の一種で「梵天(ぼんてん)」と呼ばれる。能『安宅』、歌舞伎『勧進帳』では山伏姿の衣裳の胸元にこの梵天が付く。布地は法衣で使われるもので、製作は草木法衣店。