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田村日記

  • 2019/06/13

    文楽の裏方さん

    文楽の裏方さんを横断的に取材してきました。
    首(かしら:顔や頭の部分)、床山、衣裳、小道具。歌舞伎と似ているところあり、全然違うところあり(ココがおもしろい)。現場の詳細を知らなければ、わからないことがいっぱいあるなと改めて感じました。そして働いている人が、みんな魅力的です!

  • 2019/04/12

    『野田版 桜の森の満開の下』

    平成29年8月に歌舞伎座で初演された新作歌舞伎『野田版 桜の森の満開の下』。
    私はこれにはまってしまいまして、劇場で3回見ました。
    野田秀樹が坂口安吾の小説「桜の森の満開の下」と「夜長姫と耳男」を下敷きに歌舞伎用に書いたものですが、ご存知のように一般の演劇では『贋作・桜の森の満開の下』として上演を重ねています。
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  • 2019/02/24

    いい能を見ていくために

    「能は見てもわからん!」という声をよく聴きます。ほんと、そういうところもあると思います。
    2月22日の東京新聞の連載「お道具箱」では、そんな能の観劇をサポートしてくれる字幕解説「能サポ」というサービスについて書きました。
    この「能サポ」は、どんどん進化しています。ずいぶん前に使ったときは、正直に言うと使いにくいかなと思ったりもしたのですが、近年、めきめきと使いやすくなっています。
    これなら、初心者の人におすすめできます。
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  • 2019/02/20

    生き物として「生きる」ということ

    2019年2月16日にEテレで放送されたETV特集「熊を崇め 熊を撃つ」を見ました。
    東北の鳥海山のふもとで今も熊狩りを続ける「鳥海マタギ」という人たちがいます。熊を“山の神様の使い”として崇めながらマタギたちは熊を撃つ。「どうして、崇めている熊を、殺すのか」という問いが、番組なのなかで何度も繰り返されます。そこに、言葉としての答えはありませんでしたが、マタギの人たちのまなざしや、語調、ふるまいから、しぜんと伝わってくるものがありました。山と一体となって暮らしていくなかで、それはしぜんなことなのだと思いました。

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  • 2019/02/14

    舞台裏の「小さな無形文化」

    私は伝統芸能の道具に関する裏方さん、職人さんを取材することが多いのですが、「取材する日」という点ではなくて、継続的に関わる「線」あるいは「面」の長いスパンの取材もとても大事だなと思っています。本番の時間よりも、雑談の会話のほうが、濃厚な内容を得られることも多いからです。

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