Blog
田村日記

  • 2019/04/12

    『野田版 桜の森の満開の下』

    平成29年8月に歌舞伎座で初演された新作歌舞伎『野田版 桜の森の満開の下』。
    私はこれにはまってしまいまして、劇場で3回見ました。
    野田秀樹が坂口安吾の小説「桜の森の満開の下」と「夜長姫と耳男」を下敷きに歌舞伎用に書いたものですが、ご存知のように一般の演劇では『贋作・桜の森の満開の下』として上演を重ねています。
    続きを読む >>

  • 2019/02/24

    いい能を見ていくために

    「能は見てもわからん!」という声をよく聴きます。ほんと、そういうところもあると思います。
    2月22日の東京新聞の連載「お道具箱」では、そんな能の観劇をサポートしてくれる字幕解説「能サポ」というサービスについて書きました。
    この「能サポ」は、どんどん進化しています。ずいぶん前に使ったときは、正直に言うと使いにくいかなと思ったりもしたのですが、近年、めきめきと使いやすくなっています。
    これなら、初心者の人におすすめできます。
    続きを読む >>

  • 2019/02/20

    生き物として「生きる」ということ

    2019年2月16日にEテレで放送されたETV特集「熊を崇め 熊を撃つ」を見ました。
    東北の鳥海山のふもとで今も熊狩りを続ける「鳥海マタギ」という人たちがいます。熊を“山の神様の使い”として崇めながらマタギたちは熊を撃つ。「どうして、崇めている熊を、殺すのか」という問いが、番組なのなかで何度も繰り返されます。そこに、言葉としての答えはありませんでしたが、マタギの人たちのまなざしや、語調、ふるまいから、しぜんと伝わってくるものがありました。山と一体となって暮らしていくなかで、それはしぜんなことなのだと思いました。

    続きを読む >>

  • 2019/02/14

    舞台裏の「小さな無形文化」

    私は伝統芸能の道具に関する裏方さん、職人さんを取材することが多いのですが、「取材する日」という点ではなくて、継続的に関わる「線」あるいは「面」の長いスパンの取材もとても大事だなと思っています。本番の時間よりも、雑談の会話のほうが、濃厚な内容を得られることも多いからです。

    続きを読む >>

  • 2019/02/13

    「人形の演技」からしか浮かび上がらないもの

    国立劇場の2月文楽公演を見てきました。
    第三部 『鶊山姫捨松 中将姫雪責の段』『壇浦兜軍記 阿古屋琴責の段』
    『阿古屋(あこや)』は、昨年12月に歌舞伎座公演で観たばかり。人形が演じる文楽、人間の生身の身体で表現する歌舞伎。対比が面白かったです。
    続きを読む >>