調査活動
Vol. 03

(3)新型コロナウイルス感染症で影響を受ける芸能道具製作関連の皆様へ(資金面の情報_03_持続化給付金)2020.4.20

高松宮内張り子_いぬ

20/04/20 UP

新型コロナウイルス感染拡大の影響ですが、長期的になりそうです。
伝統芸能も大きな打撃を受けていて、公演の延期や中止がどんどん発表されています。どの芸能も経済的な影響が大きいのですが、ふだんは毎月どんどん公演をうっている歌舞伎は、事業規模が大きいだけに関連する裏方や職人も多く特に深刻です。
2020年4月20日現在、歌舞伎の公演はゼロです。

(参考)松竹公式歌舞伎公演情報「歌舞伎美人」ウエブサイトより
2020年4月20日現在
 (クリックすると大きくなります)

(参考2)独立行政法人日本芸術文化振興会 ウエブサイトより
 (クリックすると大きくなります)

歌舞伎の裏方は、それぞれが独立した会社の集合体という感じですが、それらの会社から請け負っている外注先の個人や会社のなかには、存続が厳しくなってきているところもあるようです。

歌舞伎の大道具さんに連絡をとってみたところ、4月現在は自宅待機。
緊迫したなかにも、ほのぼのする言葉もあり、救われます。

「先日、ちょっと出勤したときには、みんなお腹周りが育っていて、腰道具がキツイと悲鳴をあげていました」

「家の草むしりフェンス直し妻の趣味のガーデニングの手伝いなど、大道具の仕事を家でやっています。いつもより働いています!!早く会社に行きたいです」

「おそらく元の世界には戻れないでしょうが、被害はなるべくみんなで乗り越えられるぐらいにしたいですよね。いつまで続くかわかりませんが、より良い方法を考えながらみんなで乗り越えましょう」

「元の世界には戻れない」という言葉が、重いですね…。

以下は、資金面の情報の追加です。
日々、状況が変わり、資金援助の情報も追加されたりしています。
どれが自分に当てはまるのか、見分けにくいところもありますが、会社で契約している税理士や社会労務士などがいる場合は、コマメに連絡をとって相談するようにしましょう。彼らも今は、いろいろな会社の対応で気がまわっていないところもあります。
とにかく、声に出して伝えていくことが大切です。

●持続化給付金
法人は200万円、個人事業主は100万円まで
事業全体に広く使える給付金を支給。
詳細は、経済産業省のウエブサイトをごらんください。
https://www.meti.go.jp/covid-19/#90

「感染症拡大により、特に大きな影響を受けている事業者に対して、
事業の継続を支え、再起の糧となる、
事業全般に広く使える、給付金を支給します。
なお、令和2年度補正予算案の成立を前提としているため、
制度の具体的な内容や条件については現在検討中です。
詳細が決まり次第公表させていただきます。」2020.4.20現在

(以下の画像は経済産業省のHPより転載)