調査活動
Vol. 02

(2)新型コロナウイルス感染症で影響を受ける芸能道具製作関連の皆様へ(資金面の情報_02_雇用調整助成金)2020.4.5

高松宮内張り子_いぬ

20/04/05 UP

芸能道具製作関連のみなさんに連絡をとっていくなかで、「雇用調整助成金」をおすすめしているのですが、田村自身もわからないことが多くあります。
そこで、4月5日(日)に厚生労働省へ電話をして問い合わせをしました。


まず「雇用調整助成金」については、どういう人が対象になるのか、どういう手続きが必要なのかが詳しく書かれたガイドブックがあるそうです。


「雇用調整助成金 ガイドブック 雇用維持に努力される事業主の方々へ」
https://www.mhlw.go.jp/content/000611773.pdf


52ページもある長い書類ですが、細かいことがわかるものになっています。
たとえば11ページ「受給できる額」には、
「1人1日当たり雇用保険基本手当日額の最高額(令和2年3月1日時点で8,330円)を上限額」とあります。



「まだわからないことがある」「もっと詳しく知りたい」という場合は、最寄りのハローワークに問い合わせて欲しいということでした。書類の読み込みが結構大変そうなので、一人でやろうとせず、だれかの力を借りたほうがいいと思います。

ハローワーク一覧
https://www.mhlw.go.jp/kyujin/hwmap.html

以下は、雇用調整助成金の受給には直接関係ありませんが、休業手当に関する新聞報道がありましたので、ご紹介しておきます。

東京新聞 2020年4月3日 朝刊
<新型コロナ>緊急事態の業務停止 休業手当の義務、対象外 厚労省見解
https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/202004/CK2020040302000154.html

★文化庁のウエブサイトにも支援情報を集めたページがあります。
随時更新されるようですので、こまめにチェックされるのがいいと思います。

新型コロナウイルスの影響を受ける文化芸術関係者に対する支援情報窓口
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/sonota_oshirase/2020020601.html


*** 追記 2020.4.7
ちょっと気になっていた芸能道具の職人さんがいらして、連絡をとっていたのですが
「税理士さんとも話し合い、雇用調整助成金とそれまでの期間の融資なども決めて参りました。これで少し安心しました。この度は、お忙しい中いろいろとお世話になりありがとうございました。後は一日も早い終息を願いつつ、スキルアップに努めたいと思います」
という連絡がありました。
感染も怖いですが、やっぱりお金のことが一番心を苦しめますよね…。
少しずつ行動を起こされているようで、よかったです。

*** 追記 2020.4.9
経済支援の助成金などで、どういう人が対象となるかという欄に「事業主」「事業者」という言葉がでてきます。
個人や家族でお仕事をされている人から、「うちらは、対象になるんですかね?」という質問をもらいましたが的確に答えられなかったので、知り合いの税理士さんに教えてもらいました。

個人で仕事をしている場合「フリーランス」と「個人事業主」がありますが、税務上の区分の違いは
「開業届けを出したかどうか」
なのだそうです。
「個人事業主」は法的な呼称で、「法人ではないけど、個人が独立して仕事を反復継続している」ということ。開業届けは、個人が事業をはじめる時に税務署に提出します。

このたびの経済産業省のパンフレットは「新型コロナウイルス感染症で影響でを受ける事業者の皆様へ」と「事業者」に向けての内容になっています。開業届を出していない人は、対象にはらならないのですが、開業届は確定申告を毎年行っていれば、すぐに出すことができるのだそうです。ですので、なにか支援を受けたいと思われている方は、開業届を出せば大丈夫(お金もかからない)。

国税庁 ウエブサイト [手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続
(提出用紙もダウンロードできます)
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm

お話をうかがった税理士さんは、支援の手続きは早ければ早いほうがいいので、すぐに動いたほうがいいということでした。
開業届を出しても、なにか大きく負担になることはないということです。メリットとしては、屋号で口座が作れる。家族に支払った給与も経費として計上できる、などがあるそうです。