フェイク・ベッコウ(改良) BEKKO
Vol. 00

(0)プロローグ フェイク・ベッコウ(改良) BEKKO

アセチロイドと本ベッコウ

12/02/01 UP

歌舞伎に登場する傾城(格の高い遊女)は、
「傾城本飾り」と呼ばれるたくさんのかんざしや櫛をさしています。
女方の他の役柄でも、やはりかんざしと櫛はよく使われます。

かつては鼈甲という天然素材が使われていましたが
ワシントン条約の規制や値段の問題などから、それを歌舞伎で使うことは
難しくなってきています。

そこで、アセチロイドなどの人工素材で代用させているのですが、
もう少し、本鼈甲に近い風合いが欲しいという要望がありました。
また少量生産のため、加工する人が減ってきており、さまざまな問題が発生しています。

これが、なかなかの難題で苦労しております・・・。