歌舞伎座 2017 3/3-27 「三月大歌舞伎」ふすまの漢詩
 

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『義経千本桜 大物浦(だいもつのうら)』の前半は、典侍の局らが自害する「入水」の場面です。典侍の局、安徳帝、官女らが小屋のなかから、戦況を見守っていますが、その小屋のふすまに、漢詩が書かれています。

この漢詩は、蘇東坡という中国北宋時代の文人政治家が作った「後赤壁賦」というもので、ふすまにはその一部が書かれています。三国志などに親しまれている方はピンとくると思いますが、赤壁の戦いを題材とした漢詩です(映画「レッドクリフ」の世界ですね)。この戦いは舟戦であったことから、海の場面の大物浦に取り入れられたものと思われます。 ちなみに、ふすまに書かれているのは、「江流有聲(こうりゅうこえあり)」から「俯馮夷之幽宮(ひょういのゆうきゅうをふす)」までです(ご興味があれば、書籍やネットで調べてみてください。)

歌舞伎には、ときどきこのようにふすまに漢詩が書かれています。だれの、どんな漢詩かは、どこにも明示されていないのですが、このようにいろいろ考えて選ばれていて、おもしろいですよ。ふすまや障子などは、大道具の担当になります。

三月大歌舞伎
平成29年3月3日(金)~27日(月)
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/513
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