2016/08/13

(16)2016年8月7日 能イベント「遊楽のひととき」


能楽師の鈴木啓吾さんが主宰されている能のイベント「遊楽のひととき」にゲストとしてお招きいただき、お話をしてまいりました。鈴木啓吾さんは、1963年生まれの能楽師さんです(シテ方観世流/所属は観世九皐会)。鈴木啓吾さんが能の「安宅(あたか)」という演目について舞台映像を流しながら解説され(演じているのは鈴木啓吾さんご自身)、田村は歌舞伎の「勧進帳」について大道具や衣裳、かつら、小道具などについてお話をしました。

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まずは、鈴木啓吾さんによる能「安宅(あたか)」の映像解説です。主役をつとめる人が、どんなことを考え、どういう細かい点に工夫をしているのか、その詳細がよくわかる解説でした。主役の弁慶が、主人である義経を杖で打ち据えるときに、杖をどう扱うか、などについてとても興味深いお話をうかがうことができました。
田村のほうからも「地謡などが紋付袴のときと、裃のときがあるが、どのような基準があるのか」「装束は流儀によっても違うし、同じ流儀でも公演によって違うが、どのようにしてだれが決めているのか」など、いろいろ質問をさせていただきました。

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会場には、能「安宅」の装束や小道具も展示されました。貴重なものを間近で見る事ができ、参加者のみなさんも興味津々。特に数珠で話が盛り上がりました。

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後半は田村がスライドを使いながら、歌舞伎「勧進帳」の道具についてお話をしました。ここでも、数珠について、けっこう盛り上がりました。会場の参加者のみなさんからも、多様な質問をいただき、道具がかかえる課題などについてもお話をすることができました。お暑いなか、ご参加くださいましたみなさま、ありがとうございました。

田村自身も、能の上演について、道具について多くを学ぶ貴重な機会となりました。また、コツコツとこうした講座を積み上げておられる鈴木啓吾さんの活動に、本当に感動しました。鈴木啓吾さんの講座は、能の謡の解説をする「ことのはかぜ」と、上演の映像を見ながら解説をされる「遊楽のひととき」の2種類があります。お勉強が好きな方は「ことのはかぜ」、装束や道具がお好きな方には「遊楽のひととき」がおすすめです。継続的に開催されていますので、ぜひおでかけください。

鈴木啓吾さんのサイトにイベント情報が掲載されています
http://ichi-no-kai.jp/index.php?FrontPage


イベント名:遊楽のひととき 40回記念 「安宅(あたか)」特別編
お話した人:鈴木啓吾さん、田村民子
日時   :2016年8月7日(日)13:00開始(12:30開場)
場所   :一乃会 神楽坂 遊楽スタジオ 東京都新宿区改代町18番地 B1F
参加費  :3,000円(神楽坂の特選お茶菓子付き/おみやげ付き)
定員   :30名


写真提供:株式会社 能楽書林さま

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