2016/10/16

(17)2016年10月8日  日比谷カレッジ 演劇への入口講座 第7回「小鼓で楽しむ能 ~能の魅力」


千代田区立日比谷図書文化館が開催されている市民講座「日比谷カレッジ 演劇への入口講座」にて能楽 囃子方 大倉流小鼓方十六世宗家の大倉源次郎先生と一緒に講座をさせていただきました。「演劇への入口講座」は、シリーズで行われている連続講座で、第1回は「湖月わたるが語る-宝塚歌劇100周年と新たな挑戦『CHICAGO』」(2014年09月14日開催)など、錚々たる出演者がそれぞれのジャンルの演劇についてお話をしてこられました。今回は、能の世界を「小鼓」という切り口で、お話をしました。

日比谷カレッジ
http://hibiyal.jp/hibiya/college.html

メイン出演者である大倉源次郎先生は、能楽囃子方として現場の第一線で活躍されている方ですが、気さくなお人柄で、お話もとっても上手。ご自身のことを「噺方(はなしかた)」と、おっしゃって、会場をほぐしておられました。講座では、能についての基礎知識から、歴史にも深く触れつつ、源次郎先生が参加者のみなさんに「エア小鼓」のお稽古をされたりと、ワークショップも交えての充実した内容となりました。

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当日の様子を写真でざっくりご紹介します。

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講座は三連休の初日で小雨でしたが、たくさんのお客様がお越しくださいました。

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お話をされる大倉源次郎先生(右)と田村民子(左)。田村はナビゲーター役をつとめさせていただきました。源次郎先生のお話は、とても興味深くて、立場を忘れてつい聴き入ってしまいました。

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大倉源次郎先生が考案した「エア小鼓」も、参加者全員で体験しました。「エア小鼓」は、「小鼓があるつもりで演奏する」というもので、左手をグーの形にし、それを右肩にのせて小鼓に見立て、右手で打つ。みんなが合奏の楽しみを味わえると好評の体験メニュー。体験の前に、源次郎先生がみなさんの目の前で、小鼓を組み立ててくださいました。胴と呼ばれる、木の筒をみんなに見せているところ。

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写真ではわかりづらいですが、会場全体で「エア小鼓」を体験している様子。みなさん、ぐっと集中してエア小鼓を体験。舞台から見ていても、鳥肌が立つような一体感でした。

小鼓は分解すると三つのパーツになります。音を共鳴させるための「胴」と呼ばれる木製の筒、馬皮から作られた二枚の丸い革、これらを組み上げるための紐(ひも)です。講座では、古い時代に作られた貴重な「胴」をたくさん見せていただきました。その胴にほどこされた蒔絵の図案を、源次郎先生が読み解かれた解説が、大変興味深かったです。たとえば、ある胴には卵から雛(ひな)がふ化した絵と雅楽の笙(しょう)が描かれています。生命誕生のピヨピヨという音と人間が作り出した楽器の音の「二元対比」の図案になっているというのです。別の胴では、春と秋の対比。書画カメラを使って、そうした図案をたくさん見せていただきました。「胴」は、客席から見えませんから、貴重な機会です。お客様も、お話に聴き入ったり、身体を動かして「エア小鼓」を体験したり、はたまた源次郎先生のユーモアあふれるお話に笑ったりと、楽しそうに過ごしておられました。
当日、お越しくださいましたみなさま、ありがとうございました!

(撮影協力:篠田栞さん)

講演当日の様子は、日比谷図書文化館さんのブログでもご紹介いただいています。
「演劇への入口講座 第7回 小鼓で楽しむ能 ~能の魅力 レポート」
http://hibiyal.jp/blog/?p=6312

●講座概要●
演劇への入口講座第7回「小鼓で楽しむ能 ~能の魅力」

出演者:能楽囃子方 大倉流小鼓方十六世宗家 大倉源次郎先生
    伝統芸能の道具ラボ 田村民子
日にち:2016年10月8日(土) 14:00から16:00
場所 :千代田区立日比谷図書文化館
    地下1階 日比谷コンベンションホール(大ホール)
住所 :千代田区日比谷公園1番4号
参加費用:1000円(千代田区民500円)
問い合わせ先:千代田区立日比谷図書文化館(03-3502-3340)

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